次の音は、思わぬところに埋まっている。

思い出したように更新したりしなかったり。

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山本幸久「はなうた日和」×矢代秋雄「チェロ協奏曲」 

はつのこころみ、全く関連性のない音楽を聴きつつ本を読む。

今回は矢代秋雄「チェロ協奏曲」を聞きながら山本幸久「はなうた日和」の「意外な兄弟」を読んでみた。


全然合わねえ。

まあそりゃハナから分かってたとはいえ。1行目からまったくもって水と油。そのミスマッチを楽しむのが趣旨なので、もう少し続けていきましょう。

矢代は非常に暗い曲を書く。チェロ協奏曲も御多分にもれず、デロデロと陰鬱な和音が響き渡る。
町の風景を見ながら聞いていると、なんでもない光景でも不穏な空気が流れだす。

一方山本幸久は、何気ない日常のヒトこまをサラッと清潔に書くのが得意な作家。本作「はなうた日和」は、一つの世界で交わらずに生きる人々を描いた短編集。
一見つまらない人生を送っているように描かれつつ、それぞれ前向きに日々を過ごしている様子が共感を呼ぶこと請け合い。

それらを混ぜてたのしむと、初めは矢代の空気が勝って不安な心持ちになるものの、ストーリーを追っていると徐々に山本ワールドに馴染んでくる。というか途中から、超絶戦士キャタストロフィンと超凄戦士ダイナズマックリンなる劇中作品名が出てきて、それが気になって矢代が後ろに下がってしまった。
その名前を聞いて、牧野博幸「勇者カタストロフ!」「超弩級ほかほか戦士チャブダイン」のことを思い出して、そればっかり気になってしまった。牧野ファンなのか、たまたまなのか、検索しても全く引っかからなかったので、誰も気にならなかったようだ。


やはり文字が、というか固有名詞が音に勝つのか、もう少し実験してみよう。次回に続くかも。


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素晴らしき地方都市の娯楽施設――彫刻の町、宇部市 

とりあえず昔の写真を紹介してなかったことを思い出したので、今放出しとく。

山口県は宇部市にある緑と花と彫刻の博物館(ときわミュージアム)というところに以前行ったわけですが、なかなかかっちょいい彫刻がいっぱい並んでるのに、人ほとんどおらずという、地方都市の憂鬱をたたえた良いスポットでした。

写真でご紹介。
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このまま青空文庫は衰退するのか 

今年(2011年)に、青空文庫に収録された作品数が1万点を突破したそうです。3月の話なんで、その後も地道に増え続け、2011年12月現在では10800を超え、11000作に迫ろうというところ。安定的なペースで増加しているように見えますね。


でも見ている限り、青空文庫の未来はそんなに安泰なものではないと思う。


いろいろあるけど、そもそも作業体制がなかなか安定しているとは言いがたい。結構限られたボランティアによって入力、校正が行われてるし、中核にいる数人が最終的なアップから運営までを責任持ってやってるから、何かあったらすぐに滞る危険性をはらんでいる。だいたい、10000作といっても数ページの掌編も1本にしてるし、書籍に直したら数百冊分くらいなのかもしれない(ちょっと検証できてない)。わりと綱渡りで毎日の更新をこなしてる印象。


そしてそれよりも問題なのが、その作業体制を変えたり、作業効率を上げたり、問題点を修正する仕組みがほとんどないこと。なにせ前述のとおり中核の数人の意向が全体の運営を左右するところが大きいので、データベースプログラムの改良なり仕様の更新(テキストのUnicode化も進まないな)についても、実際の改良作業もその提案もろくに出来る状態ではない。青空文庫はできてからもう10年ほど経っているが、見た目も中身も10年前の古風なままで、実に旧態依然としている。中核の人もほとんど入れ替わってないと思う。


青空でずっともめてることとして、「ケ」「ヶ」の問題がある。つまりは入力元の書籍(底本)で「関ケ原」とか書かれてる時に、青空では「関ヶ原」と入力して、そのテキストの最後に「大振りのケをヶとして入力しました」っていう注記を入れるというルールが定められてる。でもそれはおかしいやろうと、一部の人が声を上げて議論をつづけている。まあ青空の掲示板とか見ればわかるけど、もはや議論なんてものではなく、ただ一方的に悪口をまくし立ててるだけのような様相になって、運営側は鎮圧も反論もほとんどせずに、かといってルールを変えるわけでもなく、沈黙している。このあたりの構図は「ここはうちの領土だ」「領土問題など存在しない」と言っている某国みたいな様相を呈してるわけで、実に不毛だ。もう何年やってることやら。

おれは一部の入力作業とか、関連サイト制作とかはしてたけど、基本ほぼ見てるだけやし、どっちが言語学的に正しいとかJISの仕様ではどうだとか興味ないです。ただしファイルの仕様としては、現行方針「ヶに直す」なら、仮にそのあと「ケとする」となっても一気に修正できるけど、逆には修正できないので、現行方針のほうが理にかなってるとおもう。

でも一部で方針変えろという圧力をずっと強めてる人がいる(名前を上げるのは控えるけど、掲示板みるとすぐわかりますね)。それもかなり過激な口調で。正直やり方が幼稚で、もはやまともに相手されていない感もある。でもそんな方法でしか異議申立てができないってのも不健全やし、納得させることも排除することもできてない運営体制もどうなのか。Wikipediaなら管理者権限を持っていようと、意思決定の権限を独占的に握っているわけでもないし、気になる所があれば公開議論のもとで決定できるし、あまりにもコミュニティを疲弊させるような動きはブロックによって排除も出来る。そういう民主的なやり方は青空文庫ではできないし、過激派の意見を借りれば「工作員(入力校正をする人)は、富田倫生氏(呼びかけ人)が決めたことに、問答無用で服従することを誓え」という状態。この言い方は中傷じみてるし、Wikipediaならこの人は即刻ブロックされてるやろうけど、青空文庫では野放し。「カラマーゾフの兄弟」の中、下巻がなかなか公開されないのは、この人がルールの改訂と引き換えにファイルを握っているからだったようで、ここまでくると非常にたちが悪いし、コミュニティ的な欠陥があるとも思える。オープンな活動がメインストリームになっている中、こんな不透明なコミュニティで共同作業をするってのが無理があるんでしょう。そしてこのざまを見て作業員に志願する人が遠ざかるのでしょう。実際おれも愛想がつきかけてて、もう作業はしてません。


まあほっといても、スマホ用ビューワーとか青空ミセラス君(青空のファイルをPDFとか携帯用とか各種フォーマットで提供)とか、周辺から便利なものがいろいろ出てるから問題ないとも言えるけど、Googleブックスやら近代デジタルライブラリーやらが大量公開を進めてる今、この牛歩のような更新頻度でいたら、そのうちどっかに駆逐されそう。駆逐するような存在がないし、今から追いつくような仕組みを作るのが面倒やから、今のところは繁栄してるんやねきっと。Wikiもろくに普及してない頃から活動し、ここまで持続してきたのはすごいと思いますが、このままの作業体制をつづけていると、公開を待つあまたの著作権切れの本は、より長く死蔵されたままになることでしょう。

小説以外のジャンルの著作権切れ書籍はやまほどありますが、ほとんどは青空文庫では手付かず。もうおれは青空文庫には期待していません。そのうち昔公開されたテキストをアーカイブしてるだけの場所に成り下がってる気がする。


インターネット図書館 青空文庫インターネット図書館 青空文庫
(2005/11)
野口 英司

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Infoseek iswebライトのサービス終了に伴い消えたサイトをアーカイブしているサイトまとめ 

11月1日2:00(日本時間)から、インフォシークのisweb Lite(無料サービス)に公開されていた全サイトの消去がはじまりました(公式サイトのお知らせ)。このため、長らく更新されていないサイトや、移転をしていないサイトについては、一斉に消されてしまいました。

なにせiswebには相当数の個人HPがあり、ウェブの情報が文化とか情報資産として認知されはじめているということもあって、多くの人がサルベージを試みたようです。もちろん、自分の好きなサイトを残したいという人も含め、消滅寸前まとめて救出されているサイトも多く、ウェブ上にそのアーカイブが集まってきているようです。

本日時点で確認できたiswebサイトのアーカイブ一覧。当然これらのアーカイブも、いつなくなるかわからないので、残しておきたいサイトは早めにダウンロードして起きましょう。

アーカイブ

*http://goggole.dip.jp/infoseek/
100サイトほど

*http://ifs.nog.cc/
400弱。

*http://www36.atwiki.jp/infoseeksalvage/pages/14.html
まとめwiki。23時時点で50ほど。

*http://ifa.ath.cx/

23時時点で8サイト。

*filebank - nnnnews/infoseek
23時時点で100弱。ゲストもファイルをアップロードできるらしいので、アップしたい人は利用を検討してみてください。パスワードはニュー速の「いつもの」だそうです。

(2010年11月5日追加)
*http://www.infoseek-archive.com/list.html
500ほど。

番外

*Internet archive - The Wayback Machine
ここの「Internet archive - The Wayback Machine」にある入力欄に、サルベージしたいページのアドレスを入力して、「Take me back」をクリックすると、もしアーカイブされていた場合、アーカイブ時点でのHPが表示されます。残念ながら画像などはない場合があります。iswebのサイトも結構保存されている可能性があり、とりあえず試して見るといいかも。ただし遅いです。


個人でも大量にデータを保存できるようになった今、アーカイヴしやすい環境が整っていることもあって、さすがに動きが早いですね。ただしまだごく一部しか救い出されていないでしょうし、このページのリストにも随時追加していきます。ここでもサルベージしている、という情報があれば、是非お願いいたします。リストに反映します。

国のプロジェクトとして「消失したウェブサイト」というプロジェクトもありますし、ジオシティーズが消えた際には、Geocitiesの全Webサイトを収めた900ギガバイトのトレントができたらしいので、iswebもウェブ遺産としてどこかに残っていて欲しいものです。ウェブ遺産を有効活用できる技術も早急に求められますね。

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正体不明の非トマソン体 

『正体不明』という写真集を買った。著者は、トマソンでおなじみ赤瀬川原平さん。ちなみにこの前『超芸術トマソン』の文庫版も買った。そっちは本当にトマソンの本なんだけど、『正体不明』はトマソンではない、非トマソンの写真集。路上観察のさいに目にとまったものを撮ったものが中心のようで、なんともカテゴライズしにくい写真集。見る人によってはちっとも面白くないかもしれないけど、このブログで出してるような写真に惹かれるなら、結構気に入るかも。ちなみに続編も出てます。


さてこの写真集『正体不明』にはミニコラムみたいなものがついてて、その一つ「路的なもの」に、わが意を得たりみたいな文章があった。

たとえば旅行する。有名な観光地の場合、風光明媚である。だからみんな写真を撮るんだけど、あれは美的というタテマエを頼りに撮っているんじゃないだろうか。つまり頭で撮っているわけで、感覚は眠っているんじゃないだろうか。
(中略)
シャッターにかけた指先に、義理を感じてしまうのだ。義理でカメラを向けているけど、特に面白いわけじゃない。路的露出計の針はぜんぜん振れていない。(『正体不明』 pp.90-91)


「路的」というのは、路上観察的にみて面白いものをいっていて、ここでは「美的」と対比されている。美的はタテマエで、路的がホンネだという。それで、感覚的に面白いと思える路的なものを撮り出してからは、美的なタテマエに対して、カメラは向けるけどシャッターを切らなくなったという。


義理というのはとても適切な言葉だ。おれも景勝地にちっとも興味がないが、一応写真には撮ると思う。その意味合いとしては、みんなが撮ってるからまあおれも、というのもあるし、純粋に写真(構図など)の練習をする題材としても撮る。あと記録用途だ。それが美しいから撮るんじゃなくて、義理だ。そうは感じていたけど、義理という言葉を当てはめたことがなかった。非常にしっくりくる言葉だ。


ちなみに『超芸術トマソン』の方には、こんな文章があった。

 最近あちこちからトマソンの報告を受けて思うことは、その胸騒ぎの欠落しているものが多いということ。何枚か写真を見せられて、説明を聞くと、なるほど、あれこれとトマソン的条件を満たしてはいる。で、そうだねえと仕方なく相槌を打ったりしているのだけど、いくら見ていても胸騒ぎなんてぜんぜんしない。
 これは困る。基本が間違っていると思う。超芸術というものの存在を説明するためには、それが成立するいろいろな条件を提示しなければならなかったのだけど、じゃあその条件に合えばすべて超芸術として合格かというと、やはりそういったものでもないと思うのである。(『超芸術トマソン』p.182)


芸術に対する態度として、感覚を重視するべきという当たり前のことを、たまに忘れてしまいそうになる。惰性で、美的なもの、芸術っぽいものに対して「これは芸術だねえ」だなんていってる場合じゃない。芸術かどうか、トマソンかどうかなんてどうでもよくなってしまうような、強い胸騒ぎを呼び起こすものを見ないと、聞かないと。感覚が磨耗したらもう終わりだ。ボーっとしてる場合じゃねえ。路上を見ろ。


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(1993/10)
赤瀬川 原平

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