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死語になったWeb2.0と科学実験の閉鎖性(2) 

前回エントリーの続き)

前回記事で書きこぼしていたことに、今実際ネットで流行っているものはなにかということがありました。

WikiやAmazonなどは前回あげたので外すと、mixi、2ch、YouTube、ニコ動、ブログ、あとなにかな、携帯用各種サービス(モバゲーとか)かな。
まあ、実用的なサービス(ネット銀行とか)や、情報を探すためのサイト(そういやカカクコムとかもあったな)とかを除くと、ネットを使ってる人の多くはこういうサービスで楽しんでるんじゃないでしょうか。

このそれぞれの共通点を考えると、いわゆる日記的交流と、ネタ追求的創作(2ch的なものに偏りがある気がする)、それから、マルチメディアに接触する手段(音楽のPV見たりとか)に大別されるような。あと評論活動。

前回あげたpixivみたいなのも人気でてるけど、概して多様性が全然ない、様に見える。

誰かの画風や口ぶりの真似とかパロディとか、既存映像の組みなおし(MAD)とか、そういうの。だからもう、2ch的あるいは漫画的(ちょっとあんまり変な線引きはしたくないけど、便宜的な意味で)な創作物(書き込み含む)が散見されて、それ以外はというと、普通の日記を外部公開できるようになっただけのものとか。あと現在の著作権的にはマズそうなのとか。そう見えます。まあMADでも日記でも面白いものは面白いと思うし、別にそれが悪いといってるんじゃないんですけど、どちらも面白いと感じない人にとって(あるいは、方向性の違う創作をしたい人)は、ネットに実用以外のことを求められなくなるんじゃないでしょうか。

まあ比較的マイナー分野でも、現代詩フォーラム文学極道のような集合が出来てることもあるけど、なかなか様々な分野の可能性が拡がりきっていないような印象はぬぐえません。

特に酷いのが科学研究(やっとこれが書ける)。そりゃ科研費とか設備とかを考えると、研究活動が閉鎖的になるのはそりゃそうかもしれんけど、多人数で一つの問題を解決する手立てとしてネットを使うという発想は、どうも科学にはない、というか、避けてるのかもしれません。

ソフトウェア開発はこれまで数十億とかそんな予算をかけて、社員達によって開発されていたものが、今ではソースを公開して、みんなで新機能をつけたりバグをなおしたりするのが一般的になってきました。そして市販ソフトに引けをとらぬ無料のソフトが次々と公開され、ソフトウェア会社は戦々恐々としているわけです。もはやライバルは他社ではなく、報酬も得ずにプログラムをつくる不特定多数の有志。
そりゃまあ、ソフトウェア開発は他分野と比較して、ウェブを利用しやすかったということはあります。特別な設備も必要とせず、開発言語を多少勉強すればよくて、しかもソースコードというウェブで配布しやすい形状でデータの共有が出来、出来たソフトは即配布可能、そのフィードバックも速い上に大きい、と、最もWeb2.0型での発展がし易い分野だったことでしょう。

では他の分野、例えば今回挙げている科学分野などではそうはいかないのか。

おそらく不可能ではないと思います。ですが、たとえ科学研究に参加したいと思っても参加しづらいのは確かでしょう。ネットであれ現実社会であれ、です。

その理由は色々、ネットで参加できない理由はある程度わかると思います。

例えば生物学であれば、分析データは設備的にも誰でも取れるわけじゃない、さらにデータがあるなら、データを取った人が論文にしてしまえばおしまい。参加の余地なし。ミクロ生物学ならそうです。
マクロ生物学なら事情は違うかもしれません。例えば分布調査なら有志が集って出来ることもあるかもしれません(もちろんそれなりに知識も必要になるわけですが)。植物なら、育成実験をすることくらいなら、それなりの知識があれば論文レベルの実験もできるかもしれません。ただし、そこにネットがさし挾む余地はあまり想像できない。そういう意味で、生物研究はどっちにしてもネットで進めるのは困難かもしれません。

これが物理学や数学ならどうでしょうか。これは生物学に比べたらネットでもやりやすそう。数学なら数式とかを提示すればいいものもあるから(物理学はやっぱり設備的に難しいことも多いかな)。但し専門的な定理や解法を習得するのは相当難しく、またそれでも身につけたい、難問を解決したいという志や関心をもった人の数が現状では少ないということもあり、これもやはりネット向きでもないのかもしれません。

というか、問題は研究がウェブで出来ないことではなく、その研究結果を共有するシステムもあまりないということかもしれません。研究者同士は情報を共有していても、そこまで止まりで、発展がない。研究誌も会員の会費や投稿費でまかなっているようなものだし。

まあ科学研究の論文を読んでも、ほとんどの人は何のことか理解できないと思います。それに加えて、科学的研究について噛み砕いて説明があるところも皆無に近いので、とっかかりは最悪であろうと想像できます。
ただその状況では、新たに科学研究に興味を持つ人が増えないばかりか、多少興味を持ったとしても、どうしてもどこかの大学や研究機関などで研究するとかしかなく、実際に研究に携わることが出来る人は僅かになってしまいます。それではどうなるかというと、旧風的で年功序列のシステム内でしか研究が進まない、しかも研究人口は減少するといった事態になりかねないでしょう。もし研究に興味がある不特定多数の人々が、少しずつ研究に携われるというシステムが出来れば、問題の解明や新技術の開発は今まで考えられなかったペースで進むかもしれません。

なぜ今のシステムが変化しないのか、まあそれはある意味当たり前です。科学研究の世界で重要なのは、誰もやっていない研究を誰よりも先に発表すること、そしてその人が行った研究内容で、研究者の価値が決められるという構造になっている。しかも研究者の収入は、基本的にはその研究者自身の価値によって決まっているような側面がある。著作を出しているような場合はあるとしても。

この構造は、Web2.0のように、不特定多数の有志が無償でアイデアや技術を持ち寄って形にするという構造とはなかなか相容れない部分もあると思います。自分が必死でやった研究の結果が、ネットですでに発表されてしまったなんてことになると、研究者としては死活問題にもなりかねないわけで。

設備的な問題は、まだ全然進んでいないとはいえ、将来的にはネットを介して(或いは介さずに)各種分析が出来るようなハードが登場するかもしれないと、個人的には思っています。大分先でしょうし、コスト的に全く見合わないでしょうから、全然普及しないとは思いますが。


だから科学研究においては、一般参加型で一人ひとりが少しずつ作業や研究を担当して、知見を得るという構造は当面発展しないかもしれません。象牙の塔のような環境で科学的事項をちまちま解明して、一般にはほとんど知られない、また知りたいと思う人もほとんどいない、そういう方法がまだ当分とられるんじゃないでしょうか。科学の発展という視点で見ればこれは憂えることだと思いますが、現実の研究者にしてみれば、この仕組みに固執せざるをえないでしょう。研究の対価を得る方法がなさすぎるんです。


まとめると(まとまってんのか?)、Web2.0的、或いはWeb3.0以降の更なる発展的な形態の成立には、

・参加する敷居が比較的低いこと
・成果が分かり易い、または実用的である、達成感がある、のどちらか
・趣向や興味が近いもの、質の高いものを探し出すことが容易になる技術(情報の再集約化)
・これまでの概念にない情報発信、共有機構(具体的なものはまだ考えてません)
・著作物の改変などに際しての手続の簡便化
・ネットにおける経済活動の仕組みの構築(広告以外)

などが必要であると予想されます。そしてこれは個人的な予測ですが、上のような条件が満たされて次の形態が出来たとしても、面白いものはほんの一握りで、あとは大したことがないものとして蔓延するだけとなり、早いうちにさらなる形を模索し始めるのではないか、と思います。

Web2.0的総表現社会というのは、一握りの面白い人が出てくる土壌が出来ただけであって、実際に面白い仕組み、面白いものが発展するためには、やはりそれを支えるもう一つの土壌が必要だったんじゃないでしょうか。例えば質の高いもの、面白いものを発表することによって対価が生じる積極的な仕組みなど。でないと、現実社会を生きるので精一杯で、面白い素質を持っているのに発揮できない、という人が出て来れないままですから。

うわ、長文になったな。ここまで読んで下さってありがとうございます。大分偏った視点かもしれませんが、意見や反論、批判などありましたらお願いします。


あと最近個人的に思うのは、ブログばっかり増えて、面白い個人サイトがあまり出てきてないような気がします。みんな同じようなフォーマットのブログばっかり増えても、マンネリでつまんないと思うんですけどね。

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