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Gian Francesco Malipiero「Sette invenzioni, Quattro invenzioni, Il finto Arlecchino, Vivaldiana」 

イタリア人のクラシック作曲家を上げてみなさいといわれてすっと名前が出てくる人は、学校でまじめに音楽の勉強をしていた人か、クラシック音楽好きの人くらいです。ちなみにそんな人がどんな作曲家の名前を挙げるかというと、優等生はヴィヴァルディなどよく習う人、クラシカーになるとプッチーニやロッシーニ、それなりにクラシックに親しんでいる人ならレスピーギなど。イタリア人作曲家にはオペラ作曲家も多く、オペラに詳しい人ならもっと挙げられるでしょう。

しかし、知っているイタリアの作曲家にジャン・フランチェスコ・マリピエロを挙げる人はそういません。マリピエロは1882年生まれのイタリア人で、同年代に生まれたカゼッラ、ピツェッティとともに80年組みと呼ばれることもあります。ドビュッシーの影響などを受けながら、91年の生涯において、交響曲は番号無しのものを含めて14曲、ピアノ協奏曲6曲、その他イタリア古典音楽の校正を行ったり、様々な作品を作ったにも関わらず、決して有名にはなっていません。CDの数も少なく、一曲を複数の録音で聴き比べるなんて贅沢なことはほとんど出来ません。相変わらず演奏格差は経済格差並にひどいものがあります。特に日本国内ではその傾向が顕著です。日本のレーベルから出たマリピエロのCDなんてごくわずかしかありません。

表題に揚げたCDは、クラシックの文庫本とも言われるNAXOSからリリースされたものです。1枚1000円程度で、入手も容易です。この中に、4曲で18トラックが収録されています。特に前半二曲は、いわゆる堅苦しいクラシックから遠い曲調なので、クラシックなんてつまんないなんて人にもいいかもしれません。何せ、片方は映画音楽でもあるのです。特に若い人は、クラシックや管弦楽入門に映画音楽という選択肢、全然ありです。下手なものを聞くと余計に嫌いになりますが。

Sette invenzioni(7つのインヴェンション)は、1930年代のイタリア映画「鋼鉄」にも使用された曲で、その作風は勇壮、快活。不協和音を混ぜ込んだりしているにもかかわらずそのスカッとした空気を澱ませることはありません。(4曲目と6曲目はテンポが穏やかになり、宿音楽のようになります)管楽器と弦楽器の美しさ、カッコよさが存分に楽しめる7曲です。
続くQuattro invenzioni(4つのインヴェンション)は、映画音楽のために書かれたけど没になった曲です。そのためか前曲よりは感動が劣るかもしれませんが、特に前2曲、やはりただ者ではないです。
そのあとの二曲は、ちょっと古典的な作風が強まり、クラシックに親しんでいない人は飽きてしまうかもしれません。割と古めのクラシックが好きな人からどう評価されるのかはわかりません。なにせ、僕の好きなクラシックは20世紀にはいってからの曲がほとんどなので。

ちなみにマリピエロの一連の交響曲は、より通好みです。カッコイイことに違いはありませんが。しかしドビュッシーなどの印象派の管弦楽曲が好きなら結構おいしくいただけるのではないでしょうか。ただ交響曲のCDは種類が少ないうえに、全曲をリリースしたマルコポーロレーベルのものは全て廃盤。現在ではAmazonやヤフオクなどで地道に高額で手に入れるか、ナクソス・ミュージック・ライブラリに月額1890円で登録して聴くしかなさそうです。

Malipiero.gif

マリピエロ:7つのインヴェンション


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