次の音は、思わぬところに埋まっている。

思い出したように更新したりしなかったり。

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辺境の近現代クラシックを聞け その2 

さて前回ラトビアのクラシックを出し、その1とか名打ったもんだから、つづけざるをえないこのシリーズ。

細かい説明は、前回の辺境の近現代クラシック その1に譲りますが、とりあえず西欧オンリー気味のクラシック音楽覇権に反抗しようぜということで、あえてメインストリームを外したチョイスでお届けいたします。

さあ今回はどこにしよう、と思って選んだのが、あの四角い国。

そう、正解、エジプトです。

選んだというか、そういやエジプト出身の人いたな、と思い出したので採用。



エジプト生まれのヴィットーリオ・リエティ(Vittorio Rieti, 1898-1994)。鋭い人は名前見て気づくかもしれませんが、イタリア系移民の子孫。つーてもリエティは20歳前後でイタリアにうつり、そのあとアメリカに行って帰化しちゃってるので、生粋のエジプシャンではないです。まあでも出身がエジプトというだけでもほとんどいないので、レアといえばレア。

素性はよく知りませんが(なにせ参考文献がイタリア語のしかない)、ヴィヴァルディあたりのイタリア古典派の流れを汲みつつ、ダダや無調あたりにも感化されたような折衷的な作風。イタリアでレスピーギやマリピエロ、カゼッラあたりに指導を受けただけのことはあります。

このパルティータでも、古風なチェンバロの旋律に軽妙な弦と管のメロディが混ざり、ややイレギュラーな旋律の進行も相俟って、モダンかつ伝統的な雰囲気をかもしています。このバランス感覚はやはりエジプト、イタリア、アメリカの三国を経験しているからか(こじつけ)。

ちなみにこのパルティータは1945年作なので、アメリカに帰化後の作品になるわけですが、それ以前のイタリア時代にはなかなか先鋭的だったようです。



これはバウハウスやダダ関連の作曲家の作品を集めたCDから。つまりリエティもそこに入るわけですね。この作は1920年。マリピエロもそうですが、イタリア近現代作曲家のピアノ曲はなんか渋い。色彩感をわざと削いでるかのよう。この作品もご多分にもれずモノクロームな音ですが、こういう無機的な響きもおれは好きです。



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辺境の近現代クラシックを聞け その1(多分続ける) 

クラシック音楽はいまだに中高年をターゲットにしてるのか、相変わらずBの人(ベートーヴェン、ブラームスとか)やMの人(モーツァルト、メンデルスゾーンとか)の交響曲第何番を誰々の演奏で、が多くて、その流れには個人的にはちょっとついていけません。


でもクラシック音楽はもちろんそれだけじゃないです。おれが敬愛する近現代クラシック(1900年前後以降の作品)は、重厚でお堅い高級な感じじゃないのが沢山あります。それこそ死ぬまで聴き切れないほどある。最近はNML(有料クラシック配信サイト)やYouTubeなどで手軽にそういう音楽に触れられるので、非常にありがたい。


だいたいクラシック音楽といえばドイツとかオーストリア、たまにフランスやロシアとかの作曲家が多くて、なかなかそれ以外の国のクラシックは見向きもされなかったりする。

イギリスはクラシックでいくと音楽後進国なので、エルガーとかがぎりぎり。ただ近現代イギリスは宝の山なのでおれみたいなマニアが居ます。北欧もだいたい同じ。

アメリカもガーシュインとか、どっちかといえばコミカルで劇伴みたいなのが多い。まあ現代にはそこそこいろいろ居ますね。

日本もクラシック音楽で行けばわりあい後進国に入りますが、オリエンタルでエキゾチックな作品とかが転がってるのでいいですね。


さてそんなことで、今回はあまり知らない国のクラシック音楽を当たろうぜという企画。

というわけで今回はこちら。

ゲオルクス・ペレーツィス(Georgs Pelēcis)「新年の音楽」。

ラトビア人です。地図を出されて、ラトビアがどこにあるか指させと言われたら迷います。バルト三国の小国で、そもそもソ連崩壊まで占領されてたくらいの国だから、そりゃラトビアのクラシックといわれてもないですよね。

ペレーツィスは1947年生まれ。そのくらいの年に生まれた現代音楽家は、高い確率で難解な現代音楽作品を書いてますが、ラトビアにいてそういう現代音楽のムーブメントに乗らなかったのか、わりと垢抜けたわかりやすい曲を書いてます。曲によってはイージーリスニングみたいなのとかあるけど、やっぱりどっかただ聞きよいだけでない感じがあります。

この曲はのっけからピアノの課題曲みたいな単純なメロディーだけど、変拍子を混ぜるわ徐々に悲しいトーンに変わっていくわ、小気味良いリズムを乗せてくるわ(4分くらいから)で、一定した曲のイメージを持たせてくれません。最初30秒で聞くのをやめると損するタイプの曲ですね。

メロディライン自体は平易なはずなのに、なぜか聞かせてくる。ラトビアも捨てたもんじゃないですね。

ちなみにこの動画は7分ほどで終わってますが、実際の曲は約14分あります。全曲は、下の「旧ソ連邦のポスト・アヴァンギャルドピアノ音楽作品集」という物騒な名前のCDに収録されてます。



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mudy on the 昨晩「pavilion」 

pavilionpavilion
(2010/03/03)
mudy on the 昨晩

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昔のブログ記事を見たら、XDカード(当時のデジカメで使ってた)のデータがすっ飛んであああ、みたいな記事があった(これね)。読んで、そんなことあったっけ? って本気で思った。そしてまだその当時のことが思い出せない。これが健忘症ってやつかね。

それはそうと最近またmudy on the 昨晩をよく聞いてる。特にこのアルバム。このバンドは一部のポストロック好きには御用達のレーベル、残響レコードのアーティストですが、5人組でボーカル無し、ギターとベースとドラムだけかな、のインストロックです。

実に独特なリズム感覚を持っていて、変調子なのにリズム感たっぷり。1曲目の「moody pavilion」はその特徴を高速テンポに詰め込んだような見事な曲。歌なんかなくても十分、どころか歌が入ったら絶対野暮くなって駄曲になるでしょう。



他の曲も各々違った魅力をもっていて、似た曲があまりない。編成は同じはずなのにこれは見事です。他に個人的に好きなのは、激しく音を奏でながらも全曲に漂う哀愁感がたまらない「夕日の」、ノイジーなメロディが爆発してぶつかり合うさまが気持ちいい「Sarliban」など。te'とかとはまた微妙に違う魅力があります。よろしくどうぞ。

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「LIVE Beautiful Songs」 

LIVE Beautiful Songs [Limited Edition]LIVE Beautiful Songs [Limited Edition]
(2000/10/18)
オムニバス (アーティスト), 鈴木慶一 (アーティスト), 奥田民生 (アーティスト), 宮沢和史 (アーティスト), 大貫妙子

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大貫妙子(しゅがー・べいぶ)、奥田民生(ゆにこーん)、鈴木慶一(むーんらいだーず)、宮沢和史(ざ・ぶーむ)、矢野顕子(ざりば)というヒジョーにゴーカなメンバーを引っさげて行われたライブツアーがありました。それがミレニアムなので2000年ですね。もう11年ですよ。それどころかもうすぐ12年ですよ。干支一周しますよ。

でそのライブツアー「Live Beautiful Songs」の音源を収めたのがこれ。2枚組。そこらへんで聞けない曲がごろごろ。そりゃライブやしね。

中でも「Beautiful Beautiful Songs」っていう作品が素晴らしい。糸井重里の詞にそれぞれの解釈を加えて(微妙に詞も変えてる)、サブタイトルを付けて、1人1曲ずつ、1-2分の短い曲を歌っております。これこのCD以外に収録されてないよね…?

おれは個人的に宮沢さんの「Beautiful Beautiful Songs/この部屋を飾る」が大好きで、この1曲で1枚の元を取ったくらいに思ってる。即興かってくらいシンプルなギターのイントロからして鳥肌もの、そんでこれまたシンプルな歌詞をぽつぽつと歌う。弾き語り曲の髄だけ取り出したみたいな簡素さがたまらない。

生まれて初めて 誰かを抱きしめた時
どんな歌が聞こえてきたのでしょう
森の奥で 生まれた水は流れて
どんな歌を奏でてゆくのでしょう
(宮沢和史「Beautiful Beautiful Songs/この部屋を飾る」、原作詞:糸井重里)


録音状態があんまりよくないのだけが欠点やけど、それはライブ盤やからしょうがない。

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歌詞評価強化週間第七週 

第一週
第二週
第三週
第四週
第五週
第六週

まだやるか歌詞評価強化週間。

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